キリスト教徒の安息日の労働禁止について御教示くださいよろしくお願いいたします。発展途上国 …

「土曜日」を「安息日」として「その信仰上の理由から医療行為を拒む」というお話からは、それはキリスト教徒ではなくユダヤ教徒ではないかと思えます。その理由は以下の二つです。理由その１「土曜日」を「安息日」とする代表格は「ユダヤ教」であって、「キリスト教」ではありません。私の知る限り、「土曜日」を「主日」とするキリスト教はごく限られた教派だけで、カトリックはもちろんプロテスタントもほとんどは「日曜日」を「主日」としています。そして「安息日」という表現もあまり用いません。聖書的には土曜日が安息日だからでしょう。他にモルモン教（キリスト教ではありません）なども「安息日」という表現を用いるようですが、それでもその「安息日」は「日曜日」のようです理由その２例えそれが「主日（日曜日）」であっても、キリスト教関係の医療団体が医療行為を拒むということも考えにくいと思います。それは質問者様が…>聖書の教えでは「イエス・キリストは、安息日であったにもかかわらず病人を癒された」…と仰っている通りで、キリスト教としてはむしろ拒むべきではないと考えるだろうと思います。その意味でも、「安息日だから医療行為を拒む」というのは、イエスが安息日に病人を癒したことを批判したユダヤ教の律法主義的な思想と同根のものに思えます。もしその医療行為を拒んだ方が確かにキリスト教徒であるとすれば、例えば、こういうことは可能性として考えられるかもしれません。1） ユダヤ教からキリスト教に改宗したがユダヤ教的戒律を引きずっていた。2） ご両親がそれぞれユダヤ教徒とキリスト教徒で、本人がその両者の教えを混同していた。3） 医療団体はキリスト教関係であっても、そのスタッフにユダヤ教徒の人がいた。…いずれにせよ、拒む理由はユダヤ教的な思想に基づくもので、ご本人に何らかの誤解があったのでは、という勝手な想像です。