★ゲフォースさんと、x_xa_a6_6さんの為にちょっと書いちゃった★意見頂戴ね。仏法ってのはそも …

ツンデレさん。貴方の仰せは解り易いですよ。後は相手の読解力の問題です。貴方がコチコチの創価ならお話はしませんが、その③の「仏法。宇宙の森羅万象を貫く、法」について記述したいと思います。「法」というのはサンスクリット語でダルマ、パーリ語でダンマに相当する漢字ですが、平たく言えば、我々の住む現象世界の事物を成立させている「ありかた」だということです。ここから転じてルール（決まりごと）と言った意味合いが発生するのです。法は、貴方の言葉を借りれば「宇宙の森羅万象」を貫いているのですが、それ故に「宇宙の森羅万象」は法の現象ではあっても法（ダルマ）そのものではありません。「宇宙の森羅万象」についての法ならば、つまり現象世界の合法則性ならば、物理法則等はそれにあたります。言わば、経験科学の分野ですね。しかし、仏教で扱う「法」（仏法）は、その物理宇宙の次元を超えたメタフィジカの領域であって、一重深く立ち入ったところの「法」だと言えるでしょう。そして、極言すれば、それは自然的領域を根底から支えて顕現しているところの合法則性だと言えるでしょう。では、その「仏法」とは何ぞや？と言う話になるのですが、言語表現は様々であるから、仏教は様々なスタイルができる訳です。仏教では「五位七十五法」或は「五蘊・十二処十八界」を「一切法」と言っていますが、このレベルの法に執着してしまえば、それは説一切有部（小乗）の法を実有（実体）と看做す誤りを犯すことになるでしょう。ブツダは法の「空」なることを原始仏典で説いています。この思想はアビダルマ時代には閑却されていて、大乗仏教のナーガルジュナ（竜樹）によって明確な論理が与えられました。では、貴方の言う「仏法」の正体とは何でありましょうか？それは、縁起を見るものは法を見る、法を見るものは如来（仏）を見る、ということです。竜樹は『中論』で「どんな縁起でも、それを我は空と説く、それは相対的仮設であって、それは中道である」と説いています。この世界の究極の「ありかた」は「縁起の理法である」縁起とは相互依存・相互限定の関係性であるから、他に依存して互いに成立している法（ダルマ）は、それ自体では不成立である、つまり実体ではない「空」である、それゆえに相対的な仮設の世界はあるがままに成立しているのであり、それは如何なる思想や哲学のキメツケからも離れているから「中道」と言う。貴方は「みんなのこころ」と言うけれども、心の正体は「一念」に他ならない、一念とは一瞬の心ではありません。なぜなら、人は決して一瞬の心の在り方を一瞬の心で捉えることはできないからです。もしも、敢えて「こころ」と名つけるならば「みんなのこころ」を貫く「現存在」と言い換えることが出来るでしょう。つまり、只今の命（いのち）の在り方であり、思考や論議を超絶しているから、それをあれやこれやと論議すれば「戯論」となるのです。「不思議」とも言い「妙」とも言う。言わば「法（ありかた）」の「法（ありかた）」ですから「諸法実相」と表現しますが。法華経には「真理特質（諸法実相）」と説かれ華厳経には「心仏及衆生是三無差別」と説かれています。人々が「縁起の理法」を体得すれば、無用のエゴイズムから解放されて世の中は争いの無い平和な世の中になりますが、法を絶対視して、これに実体が付着すれば、それはもはや「理法」ではなくドグマ（教条）と化すでしょう。そうしたドグマに固執すれば、勢い独善的な態度に終始するようになり、孤立化は避けられません。私は一年前に自殺する寸前まで行った人間です。今、こうして生きて居られるのは御他界されたｒｓｄ３７２６４氏の激烈なお叱りと暖かい励ましによるものです。あの方から仏教についてのものの見方を教えてもらいました。日蓮の教えは言わば一種の発展形態です。だから私は肯定も否定もしませんが、やはり何事も基本は大切でしょうね。ここまで僕のような馬鹿でもある程度は理解できるようになったのは、ひとえにｒｓｄ先生のおかげです。しかし、恐らくは貴方が心にかけている方々は、貴方の言いたいことの万分の一も理解しないでしょう。天台大師智顗の言葉に従えば「罪業の積もれる人であり、法を理解する鍵穴が無い」人だということであり、「かかる人には法は説いてはならない」と結論しています。いいですか。水飲み場に馬を連れて行くことは可能ですが、水を飲むか飲まないかは馬が決めることです。連れて行った人を責めるのは不当でしょう。いちおうは慈悲の心で言うべきことは言ってあげるのです。後は聞くも聞かぬも相手次第です。もう、ツンデレさんは冷然として傍観した方が良いでしょうね。○僕は決してRSD教徒ではないけれど、ｒｓｄ先生が辛い闘病生活の中で書かれた数多の名回答には先生の７０年以上の人生経験に裏打ちされた真実が隠されています。