ダイヤモンドのカットについて 先日婚約指輪をお店に受け取りに行き、GIAの鑑定書を見たところ …

多くの方々が回答されているので改めて申し上げる事は有りませんが、補足の意味で申し上げます。 お二人が互いに御相手を思いやる様子がすごく良く伝わって来ています。そんなお二人の仲がダイアモンドが原因で気まずい思いをされているのは、誠に忍びない事です。 小生は元ダイアモンドバイヤーで、現在もダイアモンドを扱っている者として恥ずかしくも思っています。 彼が貴女の為に精一杯努力されて工面されたであろう大金でお求めになったダイアモンドです。彼には何の責任も有りませんし、このままでは彼のお手元のダイアモンドが悪者になっていて可哀想です。 失礼ながら今回の原因は、店員さんの心無い言い訳からだと思います。そもそも日本に輸入されるダイアモンドは全て研磨済みですので、お客様から注文を頂いてから研磨をすることはありませんし、元々エクセレントの石がベリーグットになることはありません。それに必要以上に石を捨てると有りますが、これはむしろエクセレントのことです。 余談ですが、スタイルを重視するあまりにマニアル通りにゼイ肉を全て削り取ったのがエクセレントで、カッター(研磨職人)が原石の形や中身を見て、重さを残しつつ最大限輝くように研磨したものをベリーグットとお考え下さい。何故ならダイアモンドの取引は１カラット(重さ)当たりいくらで売買されます。 ただ一つ考えられるのは、GIAの鑑定書とありますが、これはアメリカのGIAが発行するグレーディングレポートのことかと思いますが、それであればエクセレントがベリーグットに変わるのはうなずけます。日本の鑑定書もGIA方式で表示されていますが、評価の方法が少し違うので、日本の鑑定機関のソーティング(簡易鑑定)でエクセレントがGIA本部のレポートではベリーグットになることはよくあります。 いずれにしましても、落ち度は人間であってダイアモンドには責任はありません。GIAのレポートでベリーグットであれば充分きれいな石だと想像出来ますので、末永く大切にしてあげて下さい。そしてお二人もどうぞお幸せでありますように・・・・・。